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21世紀に企業成長を躍進する『NMR Win メンバーズ』企業にお届けする      
NMR Win News!!       2回発行/月   2008.12.1   Vol.57      
株式会社NMR流通総研 http://www.nmr-inc.jp/                            
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 12月に入り、いよいよ今年も残すところ1ヶ月となってきました。
寒さも本格的になり、国内の経済活動も冬真っ盛りという状況が続いています。
国内経済の動きに元気がないからといって仕事も元気がないではいけませんよね・・・!!
残り1ヶ月、今年のラストスパートを、私たちも応援しています!!

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全10回シリーズ 『接客で感動を与える 競合との差別化を図る

第5回 

顧客の声聞き価値を伝え、顧客のサイン逃さずに応対す

顧客に商品説明する際に重要なスタンスは、スタッフの側からどんどん話すのではなく、顧客の話をまず聞くことだ。顧客が何を考え、何を求めているのか、顧客の声を聞かないと適切な対応はできない。自分が思いつくままに顧客に話をすることはかえって不親切、不誠実になる。顧客のニーズが分かったうえで商品説明をするときのポイントは以下の三つがある。第一に、顧客に商品をうまく見せること。これは陳列についてもいえるが、商品を実際に使用する状態に近い形で見せることが大切だ。特にデザインがポイントになる商品では見せ方が重要。アパレルなどがこれにあたる。次に、顧客に商品に触れてもらうこと。商品をうまく見せる展示や説明は大切だが、それ以上に納得してもらえるのが、実際に触ってもらったり、試してもらったりすることだ。アパレルだけでなく、食品や家電など幅広い商品に当てはまる。最後に、商品の持つ値打ちや価値をうまく伝えること。商品を見せ、試してもらうことで、顧客はかなりの確率で商品に興味を持ち、購買意欲も高まってくる。ただ、それだけでは不十分だ。その商品が持つ値打ちや良さをしっかりと納得してもらうことが重要だ。目の前の商品の材質、作成工程、工夫のすばらしさ、こだわり、希少性などを伝える。これはどの商品にも共通する。次に、商品説明の腕を上げるためには、何が必要なのかを考えてみよう。「商品説明力」をつけるには、その商品の良さを一番知っているプロになることだ。衣料品であればコーディネートのポイントを、住関連であれば使い勝手についてアドバイスができること。食品関係では、味やレシピについて伝えることができると、顧客に満足してもらえる。様々な角度から、商品の良さを解説することで、その値打ちはぐっと高まる。売り場にある膨大な種類の商品すべてを理解することは難しいが、それをどこまで克服できるかが、サービスの差になってくる。自分が担当している商品でよく聞かれることを日ごろから意識するようにすると、接客が格段に良くなる。質問に対する答えを簡潔にまとめて覚える習慣を身に付けておくと、商品説明が的確にでき、販売成績に跳ね返ってくる。

そして、顧客の買い物の最終段階について考えてみよう。接客で顧客と応対する店舗で、顧客に購入を促すことを「クロ−ジング」という。言い換えると、顧客に購入の意思を確認する段階ということになる。どの商品を選んだら良いのか判断がつかない顧客の場合、スタッフの側から言い出さないとなかなか決まらないことがある。クロ−ジングがうまくできるかどうかは重要だ。クロージングを掛けるべきタイミングを判断できる才覚があるかどうかが売り上げに大きく影響する。クロージングのタイミングは、まず、顧客の様子から判断する方法がある。店舗に並んでいる多くの商品の中でも、顧客がある特定の商品をじっと見るようになってきた時などだ。たくさんの商品の中で、顧客がどれがいいのか迷っている場合も該当する。顧客は購入すべき商品を絞り込んでいる段階なので、購入を促すクロージングを掛けるタイミングだ。接客中、顧客の側からクロージングのタイミングを示唆するシグナルを発することも多い。この場合の特徴的な動きには、以下のようなものがある。まず、「こんな商品があったらいいのになあ」と、その商品が気に入っていると自ら話し出したとき。「さっき聞いたけど、値段はいくらでした」と、価格を聞きなおしたときや、「商品が届いた時に支払うこともできますか」など、支払い方法の確認や詳しいことを聞いてきたときもこれに当たる。顧客が黙って考え出したときや、商品説明などで話が出尽くしたときもチャンスだ。これらは代表的な一例で、商品や店舗の形態によって、他にもたくさんあるだろう。普段から顧客の動きを注意して見ているとタイミングが判断できるようになる。クロージングの際に勧めるべき商品は、その顧客が比較的長い時間触っている商品や、同じ場所を行ったり来たりして、何度も見ている商品だ。顧客が興味を持っていることは明らかなので、商品を絞って接客することができる。商品選びに迷っているようであれば、顧客の商品への興味の中身を尋ね、その理由を整理。決め手となる情報を伝え、顧客の迷いを解消してあげることが大切だ。販売スタッフは顧客の反応をよく見て対応するよう常に心がけたい。

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本シリーズは、「接客・サービスの重要性」を対象にしたテーマですが、このメルマガは、様々な業界の実務事例をもとにした経営情報をご提供していきますので、次回のテーマにもご期待下さい。
また、「こんなテーマをとりあげてほしい。」や「こんなテーマの経営情報がほしい」というリクエストなどがございましたら下記メール宛にご要望をお寄せ下さい。
このメルマガは、皆さんのニーズにしっかりと応えたものにしていきたいと考えております。

リクスエト・ご要望などはこちらへ winmembers@nmr-inc.jp



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バックナンバー
8月号 まちづくり・コンパクトシティ@
9月号 まちづくり・コンパクトシティA
・10月号 まちづくり・コンパクトシティB
11月号 まちづくり・コンパクトシティC
12月号 新規創業・第二創業
07.1月号 シニアマーケット
07.2月号 消費動向
07.3月号 新卒者教育・育成

07.4月号 新卒者教育・言葉遣い
07.5月号 コンパクトシティ
07.6月号 接客スキル

07.7月号 マーケティングリサーチ
・07.8月号 2007年問題 企業の積極的な対応
07.9月号 企業の人財育成
07.10月号 社員の能力評価
07.11月号 マーケティングリサーチの手法
07.12月号 マーケティングリサーチの設計と分析
]
08.01月号 意思決定支援のための
        マーケティングリサーチ
08.02月号 経営改善を図るマーケティングリサーチ

08.03月号 派遣社員の戦力化対策
08.04月号 改正パートタイム労働法
08.05月号 達人に聞いたプレゼンテーションスキル@

08.06月号 達人に聞いたプレゼンテーションスキルA
08.07月号 達人に聞いたプレゼンテーションスキルB
 
08.08月号 社内資格制度の設計と効果的な導入・
        運営について〔第1〜2回〕

08.09月号 社内資格制度の設計と効果的な導入・
        運営について〔第3〜4回〕

08.10月号 接客で感動を与える 競合店との差別化を
        図る〔第1〜2回〕

08.11月号 接客で感動を与える 競合店との差別化を
        図る〔第3〜4回〕

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21世紀に企業成長を躍進する『NMR Win メンバーズ』企業にお届けする      
NMR Win News!!       2回発行/月   2008.12.17   Vol.58     
株式会社NMR流通総研 http://www.nmr-inc.jp/                            
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 12月も中盤に差し掛かり、今年もいよいよ残すところわずかととなってきました。
最近は、国内の大手メーカーのリストラなどの厳しいニュースばかりで、気がめいってくることが
多くなっています。
来年は、エンドユーザーにも、これらの影響が出てきて、さらに厳しい1年になりそうです。
さらに、来年度は経営改革が求めらる年になりそうです。
本年も、1年間、NMR Win メンバーズをご愛顧いただきまして誠にありがとうございました。
来年度も、皆様の有益となる情報提供を継続していたいと考えておりますので、来年度も、是非、
よろしく御願い致します。

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全10回シリーズ 『接客で感動を与える 競合との差別化を図る

第6回 

サービスで差 安売り店こそ・・・ そしてお客様のタイプごとに基準を設ける

今回は業態別の接客について考えてみよう。まず、ディスカウント店について。顧客は安さを一番に求めているため、販売価格がどこよりも安いことが一番のサービスになる。こうした店にくる顧客は完ぺきな接客を求めているわけではない。あくまで安さが優先で、接客は必要最小限でいいという考えの顧客が圧倒的に多い。しかし、ここで、あるディスカウント店が接客に力を入れたらどうだろう。「あの店は安いだけではなく、スタッフの対応もきちんとしている」と、競合他店に差を付けることができるのではないだろうか。多くのディスカウント店では、売り場でスタッフをみつけられなかったり、十分な応対をしてくれなかったりする。もし接客していたら売れていた「機会」を失ってしまっていることも多い。これは、食品スーパーなどの場合でも同様だ。こうした業態が接客に力を入れるかどうかは、店舗のコンセプトや経費との兼ね合いもあり、一律には論じられない。ただ、競合他社があまり力を入れていないからこそ、接客レベルを向上させることが他店との違いを打ち出す有効な手段になりうる。一方、高級品を扱うショップの場合、接客に対する顧客の期待が相当に高い。スタッフの側もしっかりとした準備が必要だ。重要なのが笑顔、言葉遣い、身だしなみ、ふるまいの「四つの好印象ポイント」だ。元気がありすぎる笑顔はこうした店舗には合わない。同じ笑顔でも上品な笑顔を意識すべきだ。敬語の使い方は完ぺきでなくてはならない。店舗のグレードに合わせた服装をきちんと着こなす必要がある、ふるまいは、上品さやしなやかさが求められる。グレードの高い商品を販売する場合は、商品知識はもちろん、業界の動きや流行、一般常識、趣味的な領域などについて、話題についていけるように知識を広げる必要がある。グレードが上がれば上がるほど、どんなレベルのスタッフから購入するのかも顧客の選択の基準になってくる。店舗を運営する側から見ると、接客水準を向上させるためには二つの選択肢がある。一つは人員を増やす、もう一つはスタッフ一人ひとりの質を高めることだ。前者は人件費増につながり難しいことも多いが、後者はすぐに取り組める。ぜひスタッフの質を高める努力をしてほしい。

そして、対応が難しい様々なタイプの顧客への接客について考えてみたい。例えば、店舗の対応やスタッフの一挙手一投足について、注文をつけてくる顧客がいる。こうした顧客に接するとき最も大切なことは、嫌がらないで、喜んで対応するようにすることだ。こうした顧客には大きく分けて二つのタイプがある。ひとつは店舗の真のファンで、商品やスタッフの対応に対してこだわりを持っている人だ。もうひとつはいわゆる「クレーマー」で、苦情を言いたいだけの人だ。前者であれば、大きな手落ちがこちらになく、注意や小言のレベルであれば、謙虚に聞くようにすべきだ。「ご注意いただきまして、ありがとうございます」という姿勢で応対することが、周囲の顧客の印象を損なわないためにも大切だ。スタッフが明らかにイヤそうな態度を示したり、言い返したりするようだと、店舗にとってプラスにならない。むしろ顧客の意見を受け入れ、店舗のレベル向上に役立てていくことが得策だ。店の真のファンとクレーマ−の違いを見極めるのは難しいが、クレーマーは店に繰り返し来店したり、他の店でも同様のことを行っているケースが多く、ある程度の区別はできる。クレーマーであっても対応はきちんとすべきだが、無理な注文に対してはできない理由を毅然(きぜん)と示すことも必要だ。一方で、接客の際にあまり話さない顧客もいる。中には、声をかけても全然返事をしてくれない場合もある。顧客があまり話さない理由は、店側への警戒感や、接客を拒否していることが考えられる。「声を掛けてほしくない」という意思表示なので、無理に話し掛けず、アプローチのタイミングになったら再度、声をかけてみよう。顧客の中には、もともと商品知識が豊富だったり、自分で考えて商品を決めたいという人もいる。商品を売り込む強引な接客は好ましくない。自由に店内の商品を見てもらえる店であることが、顧客の居心地の良さにつながる。大切なことは、様々なタイプの顧客に対して店舗としてどういう対応をするか、あらかじめ話し合ったり、指示を出したりしておくことだ。統一した対応をすることが、スタッフのストレスを緩和し、店の印象を高める方策になる。

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本シリーズは、「接客・サービスの重要性」を対象にしたテーマですが、このメルマガは、様々な業界の実務事例をもとにした経営情報をご提供していきますので、次回のテーマにもご期待下さい。
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