−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
21世紀に企業成長を躍進する『NMR Win メンバーズ』企業にお届けする      
NMR Win News!!       2回発行/月   2008.6.2   Vol.45      
株式会社NMR流通総研 http://www.nmr-inc.jp/                            
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−      
                                                     
 そろそろ梅雨に季節が間近に迫ってきました。今年の雨量は多いのでしょうか・・・
雨が多いと、毎日がジメジメと、気持ちまで滅入ってきますが、NMR Win メンバーズの皆様におかれましては、
NMR Win News!!で、そんな雰囲気を吹っ飛ばしていただきたいと思います!!
さて、今月は、先月に続いて、プレゼンテーションスキルです。効果的なプレゼンテーショで、戦略的かつ有利な事業展開に役立てていただきたいと思います。

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

全6回シリーズ 『達人に聞いたプレゼンテーションスキル』

第3回 【話す技術】 論理的に内容を詰め、情熱をもって説得する

論理的にコミュニケーションする方法を著した『ロジカル・シンキング』(東洋経済新報社)は超ベストセラー。岡田恵子さんと照屋華子さんの共著だ。
岡田さんは現在、人事系コンサルティングファーム最大手のタワーズペリン東京支店で、コミュニケーション部門を率いている。
リストラや報酬制度の改変など社員が反発しがちな施策を企業が実行する際に、社員の理解と同意をどのように形成すべきかを経営者にアドバイスしたり、社員とのコミュニケーションのお膳立てをしたりするチェンジ・インプリメンテーションが専門分野だ。
「その施策がなぜベストの選択と言えるのかを、経営者が社員にきちんと説明できなければ、実行はおぼつかない」と岡田さんは言う。
社員説得に向けた第一段階では、考えられる限りのシナリオを想定し、対策を考える。そこで大事なのは、それまでの経緯を会社側からすべて聞き出すこと。岡田さん自身が、会社の状況を完全に把握していないと、間違った論理構築をしてしまうからだ。
「ただ単に根堀り葉り聞くだけではなく、経営者から”こういう場合はどうすればいい?”と質問してもらえる状態をつくる」ことを心掛けている。
状態を把握したら、次は「いかに社員に施策を説明するか」について岡田さんが経営者に提案する。
この場合、”ロジカルに”話すことは当然必要だが、より重要なのは、相手がロジカルに思考して、納得できるかどうかだ。相手が黙っているのは、こちらの考えが理解できていないのか、検討しているのか、なにも考えていないのか・・・・・さまざまなケースがありうる。どういう状態かを想像しながら、岡田さんは話を進める。

相手が自分で決めていくプロセスをつくる

経営者とのあいだで施策を決めたら、実行に移すために岡田さんが現場に出向くことも多々ある。部課長や組合長など、社員側のリーダー役と議論の下地づくりをするためだ。
彼らの主張を聞いて、会社側の考えとの共通点や相違点を整理する。会社として歩み寄れないことについては、その理由を説明し、理解を求める。
「彼らはこの時点では話の受け手だが、次の段階では自分が部下に説明する立場。当事者意識が高い。批判もするし、厳しい質問もくる。しかし、このプロセスが最も重要だ。彼らが”腑に落ちる”ところまでいかないと、その先へ物事を進めることができない」

対話と交渉の末に彼らの理解を得て、味方につけることができれば大きな力となる。
経営者と話す場合と、管理職や一般社員と話す場合とでは、岡田さんの対応は違ってくる。「現場に近づくほど、持っている情報が少ない。理解にも時間を要する。だから、相手に話してもらう時間を増やす。こちらが質問を受ける役に回ることで、相手が自分の頭で考え、理解し、自分で決めていくプロセスをつくる」のだという。そのためには、あらゆる質問に答えられるだけの準備をしておかなければならない。相手にとってネガティブなことで対話するには、事前の論理構築と準備が不可欠なのだ。
そのうえで、もう一つ欠かせないのが、「話し手のパッション(情熱)」だと言う。相手から話を聞きだす場合でも、自分が説明する場合でも、自分はこの問題に誰よりも強い関心を持ち、真剣に取り組んでいること知ってもらう。
その熱意が相手に伝わらないと、たとえ完璧な準備をしていても、相手は本当に聞く耳をもってくれず、話は空回りになってしまう。論理的説明を、誠意と情熱をもって伝えることが肝要だと言う。


∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

本シリーズは、「プレゼンテーションスキル」を対象にしたテーマですが、この
メルマガは、様々な業界の実務事例をもとにした経営情報をご提供していきますので、次回のテーマ
にもご期待下さい。
また、「こんなテーマをとりあげてほしい。」や「こんなテーマの経営情報がほしい」というリクエスト
などがございましたら下記メール宛にご要望をお寄せ下さい。
このメルマガは、皆さんのニーズにしっかりと応えたものにしていきたいと考えております。

リクスエト・ご要望などはこちらへ winmembers@nmr-inc.jp



★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

バックナンバー
8月号 まちづくり・コンパクトシティ@
9月号 まちづくり・コンパクトシティA
・10月号 まちづくり・コンパクトシティB
11月号 まちづくり・コンパクトシティC
12月号 新規創業・第二創業
07.1月号 シニアマーケット
07.2月号 消費動向
07.3月号 新卒者教育・育成

07.4月号 新卒者教育・言葉遣い
07.5月号 コンパクトシティ
07.6月号 接客スキル

07.7月号 マーケティングリサーチ
・07.8月号 2007年問題 企業の積極的な対応
07.9月号 企業の人財育成
07.10月号 社員の能力評価
07.11月号 マーケティングリサーチの手法
07.12月号 マーケティングリサーチの設計と分析
]
08.01月号 意思決定支援のための
        マーケティングリサーチ
08.02月号 経営改善を図るマーケティングリサーチ

08.03月号 派遣社員の戦力化対策
08.04月号 改正パートタイム労働法
08.05月号 達人に聞いたプレゼンテーションスキル@
 

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
21世紀に企業成長を躍進する『NMR Win メンバーズ』企業にお届けする      
NMR Win News!!       2回発行/月   2008.6.16   Vol.46      
株式会社NMR流通総研 http://www.nmr-inc.jp/                            
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−      
                                                     
 いよいよ、梅雨の本番を迎え、今年も、いつ梅雨に入って、いつ梅雨明けしたのか、分かりづらい梅雨になりそうです。
 ここ最近、年々、梅雨らしい梅雨という性格が弱まり、梅雨の感覚がないまま、猛暑に突入という年が続いています。Winメナバーの皆様におかれましても、今年の猛暑に向けて、健康管理などにも気を配られてビジネスシーンでご活躍されることを願っております。
 さて、今回で、第4回目を迎えるシリーズですが、プレゼンテーションの難しさはあるものの、効果的なプレゼンターションに、少しでもお役立ていただけているでしょか。今月号は、少し、社内コミュニケーション的要素を踏まえてのプレゼンテーションネタです。

∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

全6回シリーズ 『達人に聞いたプレゼンテーションスキル』

第4回 【話す技術】 上司と部下は役割分担 ”個”を尊重して向き合う

ダイエーの会長兼CEOである林文子さんに「話す技術」について伺った。林さんは、国産車ディーラー、外車ディーラーでトップセールスとして活躍後、1999年ファーレン東京社長、2003年ビー・エム・ダブリュー東京社長となる。組織を活性化し、営業力を飛躍的に高めた手腕を買われ、ダイエーいスカウトされ、05年5月より現職で活躍されている。

私は上司と話すとき、上司も部下も人間としての立ち位置は同じだということを決して忘れないようにしている。
たとえば、われわれの店舗にいる鮮魚チーフは魚をさばくプロで、私に同じことをしろと言われても絶対にできない。鮮魚のプロとして本当に尊敬に値する。一方、鮮魚チーフに「明日から会長として経営に当たってください」と言っても、それは無理だろう。
会長も鮮魚チーフもそれぞれが役割分担としてやっているわけで、言ってみれば得意技が違うということ。私にはない得意技を持っている人を心から尊敬する。
会社で出世するにつれて肩肘を張って「部下になめられてはいけない」というような態度をとる人がいるが、上司が全ての面で部下より優れているなんてありえない。役職が上がったらオールマイティな人間になれるという訳ではないのだから、わからないことは部下に教えてもらえればいいし、自分ができないことはやってもらうべきだ。だから当然、自分は部下に生かされているのだという感謝の気持ちを忘れてはいけない。
そうした尊敬や感謝の気持ちがあれば、話し方も自然と変わってくるし、部下にもその気持ちが必ず伝わる。

普段の接する機会の少ない部長や課長が直接報告に来たときには、私はまず「いつもありがとうございます」と声をかける。「ご苦労様」ではなく、「ありがとうございます」。その方が感謝の気持ちが伝わる。部下からの報告が終わったときにも、「今日の説明は良かったですね。助かります」とか「プレゼンが上達しましたね」と一言かける。数字とか成績の話ばかりしていると、こちらの考え方が伝わらないし、部下の人間性もわからない。
たくさんの部下がいるから、一人ひとりとかかわることのできる時間はほんのわずかしかない。だから、そのわずかな時間を大切にして、できるだけ質のいいかかわりあい方をしたいと思っている。人間的なつながりができてこそ、仕事のパワーも上がるものだ。

叱るときもほめる要素を忘れない

顧客は十把一絡げに扱われるのではなく、たった一人の「顧客」として扱われたときに喜びを感じる。このことを私は、クルマのセールスをしていて学んだ。だから、社員に対しても顧客と同じように、一人ひとりの個人としてその人と向き合うようにしている。ほめるときはチームや部門単位でほめるのではなく、必ず個人を特定し、その人と向き合ってほめる。

叱るときもほめる要素を忘れない。「あなたにはいつも助けられて、感謝しています」とほめておいてから、「ところで、あなたとしたことがどうしたんですか」と叱る。叱るときには、よく事情を聞いてあげることも大事。相手と同じ立場に立って、なぜできなかったのか、なぜミスをしてしまったのかを考える。
そのうえで、「あなたはやればできる人なのに、なぜその力を発揮しようとしないのか。私は悔しい」という言い方をすることもある。
私は社員五〇〇人の会社から、パートを含めると五万人の会社にきたが、フェイス・トゥ・フェイスで語りかけるのはどんな組織でも同じこと。ダイエーには、現場では「上に何を言ってもムダ」という諦めの雰囲気があった。しかし、私が一店ずつ訪問し、語り合う中で雰囲気は確実に変わりつつある。たとえすべての従業員と言葉を交わすことができなくても、一人ひとりに目を向けてあげれば、こちらの思いは確実に伝わる。
従業員が顧客一人ひとりと向き合う。諦めないで、飽きずにそれを続けることがトップの仕事だと思っている。


∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽

本シリーズは、「プレゼンテーションスキル」を対象にしたテーマですが、この
メルマガは、様々な業界の実務事例をもとにした経営情報をご提供していきますので、次回のテーマ
にもご期待下さい。
また、「こんなテーマをとりあげてほしい。」や「こんなテーマの経営情報がほしい」というリクエスト
などがございましたら下記メール宛にご要望をお寄せ下さい。
このメルマガは、皆さんのニーズにしっかりと応えたものにしていきたいと考えております。

リクスエト・ご要望などはこちらへ winmembers@nmr-inc.jp



★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★