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21世紀に企業成長を躍進する『NMR Win メンバーズ』企業にお届けする      
NMR Win News!!       2回発行/月   2008.11.1   Vol.55      
株式会社NMR流通総研 http://www.nmr-inc.jp/                            
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 11月に入り、いよいよ冬本番のじきになってきました。これから、年末に向けて、せわしない状態で
気がつけば、年末年始ということが多くありますね。
今年の、締めくくりとなる11月・12月、今年最後のラストスパートでがんばっていきましょう!!

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全10回シリーズ 『接客で感動を与える 競合との差別化を図る

第3回 二重敬語だめ美化語に注意

接客の言葉遣いで重要なのが敬語だ。敬語には丁寧語や尊敬語などの分類があるが、今回は敬語の中で特に間違って使われることが多い事例について考えてみよう。例えば、食品売り場などで「そこのお総菜をください」といった会話を聞くことがある。「お総菜」「お花」「お電話」など、名詞に「お」を付けて丁寧に言う言い方を「美化語」とも呼ぶ。ただ何にでも「お」を付ければいい訳ではない。ダイコン、ミカン、スイカなどに「お」をつけていくと、次第に聞きぐるしくなってくる。「お」を付けるのは、商品の名称をそのまま言うと印象が良くない場合に限った方がいい。だから、お総菜、おしょうゆ、お花ぐらいまでがその範囲だろう。おビール、おソース、おたばこは店による。一般的には外来語には「お」はつけない原則があることも覚えておきたい。ケーキやコーヒーはもちろん、ハンドバック、コンピューターといった長い外来語には、決してつけない。相手にかかわることには「お」をつけるが、自分にかかわることには「お」はつけないのも原則だ。たとえば「お電話をいただきまして」という言い方は相手の動作だからいいが、自分が電話する場合は「電話をします」「電話をいたします」と話す。ただし、顧客に対して話す接客の場面では、「お電話します」「電話をいたします」と話す。ただし、顧客に対して話す接客の場面では、「お電話します」「お電話しましょうか」というように、電話をするのは自分であっても「お」を付けることがある。「二重敬語」と言われる言い方にも気をつけたい。たとえば、接客の際に丁寧なつもりで「お客様はテニスをなされるそうですね」という言い方を耳にする。「なさる」と「れる」と敬語を二重に使っているのでかえって聞き苦しい。「お客様はテニスをされるそうですね」、または「お客様はテニスをなさるそうですね」と言いたい。最近よくあるのが、たとえば会計の時に「お会計のほう、千円になります」「はい、一万円からお預かり致します」といった言葉だ。前者は、「お会計、千円になります」、後者は「はい、一万円お預かり致します」でいい。過剰な丁寧さや間違った表現はかえってマイナスになる。敬語の使い方が正しいかどうか、常に注意をする習慣をつけたい。

ここからは、顧客が来店して商品を購入するまでの流れと、それに合わせた接客を考えてみよう。顧客が来店してから商品を購入するまでの一連の流れは、五段階に分けることができる。最初は顧客が店舗の前に来て、店頭やディスプレーの中で何か気になるものが目に留まった段階。顧客が注意喚起されているこの状態を「Attention(注意)」段階と呼ぶ。次に、店内に入り、他の陳列やディスプレーも見て、さらに商品に対する興味がでてくる状態が「Interest(興味)」。さらに、飾られている商品が欲しいと感じてくる状態が「Desire(欲望)」。そして買おうと決めた状態を「Memory(記憶)」、最後に、レジへ向かう行動を起こすことを「Action(行動)」の段階を呼ぶ。それぞれの頭文字を取って、一連の流れを「AIDMA(アイドマ)」と呼ぶ。実施にはもう少し細かな段階や反応もあるが、この五つが代表的なものだ。次に、この五段階について、もう少し詳細に見てみる。最初の「Attention」の状況では顧客はある商品が目に留まっただけで、まだ購入までは考えていない。ゆっくりと商品を見たいという気持ちが強い。この段階では、すぐに顧客に近づかないようにすることがポイントだ。次の「Interest」の段階の顧客は、商品の前に立ち止まったり、商品を触ったりしている状態だ。この段階でのスタッフの対応は、さりげなく声を掛ける程度にしておくことが基本だ。用事があれば顧客の側から声を掛けてくれるので、必要以上にアプローチはしないようにする。次の「Desire」では、何度も商品を見たり、商品に書かれている説明書きを読んだり、服のサイズは合うかどうか調べたりしている段階。このときは、スタッフが商品の良さを情報として、うまく伝えることがポイントだ。商品に対する顧客の理解を深めるための働きかけをする。その結果が「Memory」や「Action」の段階に結びつく。「AIDMAの5段階」を活用し、顧客対応の判断材料にしよう。

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本シリーズは、「接客・サービスの重要性」を対象にしたテーマですが、このメルマガは、様々な業界の実務事例をもとにした経営情報をご提供していきますので、次回のテーマにもご期待下さい。
また、「こんなテーマをとりあげてほしい。」や「こんなテーマの経営情報がほしい」というリクエストなどがございましたら下記メール宛にご要望をお寄せ下さい。
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バックナンバー
8月号 まちづくり・コンパクトシティ@
9月号 まちづくり・コンパクトシティA
・10月号 まちづくり・コンパクトシティB
11月号 まちづくり・コンパクトシティC
12月号 新規創業・第二創業
07.1月号 シニアマーケット
07.2月号 消費動向
07.3月号 新卒者教育・育成

07.4月号 新卒者教育・言葉遣い
07.5月号 コンパクトシティ
07.6月号 接客スキル

07.7月号 マーケティングリサーチ
・07.8月号 2007年問題 企業の積極的な対応
07.9月号 企業の人財育成
07.10月号 社員の能力評価
07.11月号 マーケティングリサーチの手法
07.12月号 マーケティングリサーチの設計と分析
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08.01月号 意思決定支援のための
        マーケティングリサーチ
08.02月号 経営改善を図るマーケティングリサーチ

08.03月号 派遣社員の戦力化対策
08.04月号 改正パートタイム労働法
08.05月号 達人に聞いたプレゼンテーションスキル@

08.06月号 達人に聞いたプレゼンテーションスキルA
08.07月号 達人に聞いたプレゼンテーションスキルB
 
08.08月号 社内資格制度の設計と効果的な導入・
        運営について〔第1〜2回〕

08.09月号 社内資格制度の設計と効果的な導入・
        運営について〔第3〜4回〕

08.10月号 接客で感動を与える 競合店との差別化を
        図る〔第1〜2回〕

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21世紀に企業成長を躍進する『NMR Win メンバーズ』企業にお届けする     
NMR Win News!!       2回発行/月   2008.11.15   Vol.56   
株式会社NMR流通総研 http://www.nmr-inc.jp/                           
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 11月中旬にさしかかり、いよいよ寒さも本格的になってきました。私の周りでは、風邪を引かれている方々がちらほらおられますが、皆様は、大丈夫でしょうか。
これからの時期は、今年の最後のラストスパートをかけていく時期に入ってきます。是非、体調管理は万全の体制で歳末商圏に向けて臨んでいただきたいと思います。

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全10回シリーズ 『接客で感動を与える 競合との差別化を図る

第4回 棒立ち避け、自然な感じで・・・

誰も来店していない時間帯や、顧客が来店してから声をかけるまでの間、スタッフが取るべき体制や状態のことを「待機」という。実際に接客する際に比べ、待機の状態は軽視されがちだが、実は重要だ。待機の際にスタッフは「待ちの姿勢」にしないのが最大のポイントだ。両手を前に重ねて、ただ店内に立っているような状態が待ちの姿勢。比較的大型の店で、がらんとした店内にスタッフばかりがたくさんいて、誰もが顧客から声をかけられるのを待っている光景がたまに見られる。待機といっても、入り口付近や通路に立って顧客を待っていることではない。カウンター業務のスタッフも、顧客が来るのを待っているだけではだめだ。顧客はスタッフのことが気になり、落ち着いて買い物ができない。スタッフが顧客をただ待っている店にはかえって入りにくい。待機の姿勢や体制は、「店舗への入りやすさ」や「店内の居心地」などに深くかかわっている。結果として売り上げにも大きな影響を与える。待機の時はその後の行動を効果的にするため、あるいは販売につなげるため、きちんとしたルールを持って行動することが大切だ。あるべき体制は、その時に必要な業務は何かを考え、その作業を行なうことだ。例えば、店が開店してすぐの場合は、商品整理、商品の品出し、清掃などが、適切な作業になる。一般に、顧客は自分が見られているような気がすると落ち着かなかったり、気になったりする。逆に、仕事をてきぱきとこなしているスタッフの姿を見れば、無理に売り込みに来ないような気がするものだ。忙しく、流行っている店だという印象も与える。顧客が自分の売り場に来たら、笑顔で「こんにちは」「いらっしゃいませ」など、作業の手を止めてあいさつする。こうした切り替えがうまくできることも大切だ。店舗には様々なタイプがあり、扱い商品のグレードが高い店舗の場合、店内の入り口脇の決められた位置でスタッフが待機しておく場合もある。顧客が来たら、スタッフの側がドア(扉)を開けて迎える。最近では購買傾向が二極化しており、こうした店も増えつつある。自分の店舗の性格を判断して、入りやすく、居心地のいい店にできるよう心がけたい。

顧客に接客のために近づき、話しかけることを「アプローチ」と言う。接客販売主体の店舗では、アプローチなしには売り上げがたたない。接客が必要がない店舗でも、アプローチをうまくすることで売り上げを増やすことができる。販売スタッフにとって、どのタイミングで、どう顧客に声をかけるかは難しい課題だ。顧客は、声をかけられると、反射的に商品を買わされるのではないかと警戒するものだ。また、商品知識のある顧客は自分で考えて商品を選びたいと考えるだろうし、最近はそうした顧客も増えている。顧客にとって買いやすく、人気のある店舗の特徴は、自由に買物ができることだ。こうした店では、接客は顧客が必要な時に、でしゃばらないように行われる。アプローチは顧客との最初の接点なので、笑顔は当然欠かせない。言葉遣いはあくまでも自然な感じがいい。最も、この自然な感じが一番難しい。特に、販売意欲の強いスタッフの場合、前面に売り込もうという気配が出てしまいがちだ。顧客に対し「よろしかったらどうぞ」というようなスタンスを意識するとよい。でしゃばりすぎないアプローチの一番は、顧客の側から声をかけられた時に接客することだが、「それでは商売にならない」という店も多いだろう。その場合は、自らタイミングをはかる必要がある。代表的なアプローチのタイミングには以下のようなものがある。@顧客が何かを探している時。この場合は「何かお探しですか」「お探ししましょうか」といった声をかける。Aウインドウなどケースを見ている時。「よかったらお出ししましょうか」「ちょっと出してみましょうか」などの言葉が適切だ。B顧客が同じ商品をずっと見ている時。かなり興味があると考えられるので、たとえば衣料品では、「ほかのサイズ違いもそろっています(おります)」「色違いもあります(ございます)」といった言葉がある。C顧客と目が合った時。「いらっしゃいませ」「ごゆっくり、どうぞ」と、自然な調子で、明るく話してみること。店舗の雰囲気や商品グレード、販売の方針によって違いもあり一概には言えないが、あくまでもアプローチはあまり早すぎないようにしよう。

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本シリーズは、「接客・サービスの重要性」を対象にしたテーマですが、このメルマガは、様々な業界の実務事例をもとにした経営情報をご提供していきますので、次回のテーマにもご期待下さい。
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